前回ご紹介した本の続編です。
8月に行った経営戦略セミナーの1日目終了後、
置田運輸の置田取締役と、ご学友の稲坂さんと東京で一杯ひっかけておりました。
「稲坂さんの手帳がモレスキンだ」
という話題から、「カラフルなメモがあったよね。」
そんな話から始まったテーマがありました。
思考法です。
カラフルなメモ、というのはマインドマップという発想法で
わたしも
マインドマップセットを持って、極々稀に使います。
会社でやってると真剣にやっていても落書きしてるみたいで誤解されるので
基本的には家でたらたらと書いています。
自分で気付かなかった課題や
自信の持てない案が揺るぎないものに変わったりします。
次はバトナとゾーパのお話。
こちらは交渉思考になるので若干、ベクトルはずれているかもしれませんが、
相手の提示する条件以外でベストな案(Best Alternative To a Negotiated Agreement)と
自分と相手の妥協範囲(Zone of Possible Agreement)の交わる範囲で
最終的な条件が決定される。というような考え方。
こちらは【武器としての決断思考】【武器としての交渉思考】という本を
後日ご紹介したいと思いますので、その時にでも説明出来たらと思います。
バトナという選択肢が多くあると、交渉事でのゆとりが持てますし、
何より、相手本位の結果になることは無い。
とてつもなく強い武器になる、という事ですね。恐ろしい。
そして、この本の話です。
The Goal自体は非常に有名な本なのですが、こちらの2はさほど読まれていないようです。
個人的には、2の方が面白いし、為になるし、2だけでも良かったかもしれないと思っています。
話としては前作の続きなのですが、主人公の会社の買収を、いかにして良い条件に持っていくか。
テーマを新たにし、いかに自社の価値を上げるべきか、
いかに社外取締役に説得力のあるプレゼンが出来るか。
そんな感じに社内サスペンスが繰り広げられます。
会社は、変化をしていかないといけない。
では、何を変えるか?何に変えるか?どのように変えるのか?
これが必ずテーマになるのではないかと思います。
現在の「好ましくない事実」を洗い出し、因果関係を線で結び、
問題の全体図から中核問題を見つける現状構造ツリー(何を変えるのか)
中核問題を解消するアンチテーゼを脳からひねり出す対立解消図(何に変えるか)
これがこうだから中核問題が存在する。ならばこうすれば問題は消えるのでは?
本当にそうだろうか。
対立解消図の答えは合っているか、未来構造ツリーで検証。
変えた後に発生する副作用についても対策法が見えるのでここで予防策も打てる。
どのように変えるのか。
これは前提条件ツリーと移行ツリーというのを使います。
けど長くなったのであとは本書を読んでもらえるように祈ります。
これらは、付箋とスクラップブックのようなモノで簡単に作ることが出来ます。
わたしも対立解消図を作って、中核ではないけれど、抱えている問題についての
アンチテーゼを探してみたりします。
ま、どれもこれも自分の頭の中を整理しながら
ふんわりした考えを確固たるものに変えるという作業と、
気付かずはまっている罠を発見し、解除するための手法を探す。
という感じでしょうか。
また、自分自身を知る、という事にも繋がるでしょうから、
用意なんてなくてもいいので、こういうのはサクっとやってみると面白いかも。
この話をしていた翌日
船井総合研究所の経営戦略セミナー2日目の第5講座。
講師であります川原慎也さんのお話にも少しだけありましたが
これを使えばどんな問題でも解決出来る。と仰っておりました。
そこから勝てるイメージに仕上げていくんですね。
頭のいい人がこういう事してると思うと金棒持った鬼が世には沢山いる事を思い知ります。
何の話だこれ。
おなつ。
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