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2024年1月5日金曜日

新年明けましておめでとうございます


 謹賀新年。令和6年になりました。辰年です。

 さぁ、今年はどんな年になることやら。2024年問題は業界のみならず、荷主企業も頭を抱えること、延いては一般消費者の方々にも不便を掛けることになりそうです。
 私自身、物流企業であり荷主企業でもあり一般消費者でもあるわけですから、全てを投げ出して旅にでも出たい気持ちに駆られます(嘘です)。しかしながら、物流企業だけで解決できないことをようやく国が理解したようで、昨年来から各省庁が動きを見せるようになりました。しかしまだまだ歩みは遅そうです。中小零細の我々からしても、荷主たる側面から鑑みるに「え、うちも?」ということが少なからずあるはずです。小ロットのメーカーや月に数回運送会社を使うような企業からすれば、「なぜうちの商品の輸送が問題になるのか」呑み込むことは難しいように思います。また、「5年も猶予があったじゃん」という声も確かに聞こえてくるのですが、自社だけが対策するということも難しく、こればかりは足並みというものを意識しない事には進めることができません。先んじて運賃交渉、運行内容について相談をしたところで「そんなことを言っているのはおたくだけだよ」と返ってくるのが関の山。本来的にはもう少し手前から業界が動くべきであったし、出来たとしても社内システムのDX化くらいだったのではないでしょうか。全部が全部そうではありませんが、環境的にそうであった企業は多くいると勝手な肌感でそう捉えています。

 そんな折、高速道路の速度制限を引き上げるという話も出て来ていますね。「車両が90km/hに対応しているか不明」「事故リスクが上昇する」今更なんでこんな話をしているんでしょう。けつかっちん感丸出し過ぎる。
 根本的に長時間労働による過労死減少やライフワークバランスの向上、多様な働き方の選択等を目的と受け止めていましたが、まず運送会社で多様な働き方を選択させられる企業は少ないのではないでしょうか。そして、時間を金で解決することはできない。だから速度を上げましょう。そういう短絡的な帰結が見えると正直萎えます。まだ高速道路で横転事故があったりするような時代、まずはフールプルーフが必要です。今でも変な運転をする人がいる上、高速道路上で速度に起因する事故がある状態で速度制限を引き上げるというのは事故を引き起こす確率を上げるだけ(2021年度首都高での交通事故率を2022年8.4%増加させている)。現状確率が減少傾向にあるのであれば速度制限引き上げも検討できるでしょうけれど、何も対策されず改善もしていない点に、更なるリスクを負わせるという発想はなかなか香ばしいものがあると思います。
 喜ぶドライバーは多いのでしょうけど…

 まさに混迷を極めた状態だなぁ…と思っています。
 そんな昨今だからこそ、選択と集中でしょうか。やるべきことをやり切る力が必要ということでしょうか。何が何でも令和7年へいい形でバトンを渡し、より良い未来へ繋げる行動が大切になってきます。ピンチはチャンスなのです。背水の陣も時には有効だし、窮鼠も猫を噛むのです。

 といった愚痴っぽい内容で新年がスタートするわけですが、ここを乗り越えられればちょっとやそっとの苦難は乗り越えることができるような組織が仕上がるように思います。
 とにかく、自己、自社、社会の豊かさのため、一年間頑張って参りましょう。

おなつ。