夜との気温差も徐々に無くなってきたように感じますが、
いよいよ空気も乾燥してきているので皆様風邪にはお気を付け下さい。
昨今、日本語の誤用というのがちらほらと話題に上ります。
わたしもまだ若い世代ですので、諸先輩方からは「最近の若いもんは正しい日本語を使えない」
というお話を頂戴することもしばしば。
非常に難しいテーマではありますが、確かに誤用をしている側とされている側では
言葉の意味の取り違いが起きるので会話が成立しなくなります。
なので、難しいですがとても大切であり、日本永遠のテーマであるとも思います。
わたしも日本語に神経質な部分があるので、先日観たTVでの誤用が気になってから、
頭から離れないということもありき、この記事を投稿させて頂く次第です。
あの、ちょっと下品なお話ですので、お食事中の方は食事と洗い物が終わってからお読みください。
何のTVだったか、多分バラエティーだったかと思うのですが、
誰かがちょっと吐きそうなシーンでアナウンサーが「嗚咽(おえつ)をもよおしています!」
とか言うんですよ。それも何度も。
「オエッ」としてる事を「おえつ」て。それ、擬音ですらないですから。
もうこれがだめなんです。
大学出て、TV局に入社して、そこそこ人気もあって、ある意味人生成功しています、
という日本語のプロが、「オエッ」としてる人に向かって「嗚咽です!」
はぁ?
「ビエーっ」って泣いてる人に「鼻炎です!」って言うのかよ。
ってなりますよね。
「オエッ」っとしてる人に「オエッとしてます!」ならわかりますが…
嗚咽とは、むせび泣くことですからね。
こういうのを公共の電波で流されるとわたしの血圧は上がります。
教育にも非常によくありません。
この番組を観たお子様が、将来同じような間違いを起こすのだろうな…と思うと「若いもんの間違った日本語」を教えているのは20も30も年上の大人なのではないかと疑ってしまいます。
誤用というとよく引き合いに出される言葉として「確信犯」というのがあります。
こちらは本来「自分の犯す犯罪は正しい」という思想の事を指すのですが、
一般的に使用される意味としては「わかっててやった」というのが殆どではないかと思います。
こういった誤用については、一般的な使い方に慣らされていくということもありき、そこまでうるさく言う必要もないし、意味としては後者の方が通じやすいのでそれはそれで良いようにも思います。
いつか辞書の内容が変わるのではないかな?とすら感じますし。
「失笑=大笑い」「爆笑=大勢が笑う」も同様ですね。
あとは慣用句で「〇的を射る」なのか「×的を得る」なのか、というのもよくありますよね。
的を得た、というのは「的をゲットした!」ってそういう報告ですから。
こういうのは口から出る言葉と字にした時のイメージに違いがあるので、一旦イメージしてみると「ああそうか」というのが結構あったりします。
このように、非常に日本語というのは間違いは多く、と言いますか、間違いが起きやすいです。
いい加減の「いい」というように両義語(どちらにもとれる言葉)も数多くあるので、字面から想像できる意味だけでなく、前後の文によって意味が変わる事もあります。
そこまでこだわるわけではありませんが、難しいからこそ文字や言葉も「適材適所」で使えると素敵だとわたしは思います。
なので、どうしても「オエッ」を「嗚咽」と言う事だけは許せません。もう全部間違っているのです。
おなつ。
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