関東一円から全国まで。高品質を武器にあらゆる一般貨物を輸送します。倉庫移管、新規事業立ち上げのお供としても是非ご利用下さい。

2014年11月29日土曜日

紅葉と木枯らしと循環型社会

 いよいよ寒くなってまいりました。気圧の低下もあってか、体調を崩される方が増えてきているようにも思います。また、睡眠時の乾燥が喉にダメージを与えますので十分な加湿をして寝るように心がけて頂きたいものです。

 若いころは秋がとにかく好きで、昼は暑いやら夜は寒いやら、茶色に色付いた下北沢なんか行ったりしてオシャレぶっていたりもしましたが、近頃では秋らしさを感じる前に秋が過ぎ去って行くように思います。先週ですらまだ紅葉が全開でなかったのにもう寒い。というか来週には12月になるというのも驚愕です。

 年なのかな?とか考えたりもしますが、まぁインドア派の宿命でもあるのでしょうね。

 さて、唐突に話は変わりますが物流に携わっていると「循環型社会の形成」の大切さが身に沁みます。天然資源の有効活用によって、持続可能な社会を形成する、という地球にやさしいお話ですね。石油などの天然資源が無い日本にとっては、天然資源の有効活用、循環利用が出来るようなるだけで、製品製造原価の低下だけでなく、深刻な貿易赤字の回避にも繋がるわけですね。当然、循環型社会が形成されたならば国が潤う為に貿易に頼ることの無い社会が形成されるという意味にもなりそうですが。

 しかしながら、これらは簡単にできることではなくて、現状では天然資源をどうしても国外から仕入れる必要があるうえ、その資源が無ければ生活することすら困難な状態ですから。

 例えば、発電についても原発を使うのであればウランの輸入、GTCCであればLNG、IGCCであれば石炭の輸入が必要になります。日本からは昨年メタンハイドレートの発掘が出来た為、実用化に向けて動き出しているそうですが、現在はガス以外の天然資源に頼り過ぎているということもありき、実用化が出来たところで即普及とも行かないでしょうし、なかなかハードモードです。

 そんな妄想をうだうだとしながら結局この先どうなっていくのかしら?とか考えると本当にきりがないのですが、今のままでは循環型社会を目指していても、人口減少による国力の低下が顕れてしまえばそれだけ海外からの影響を受けやすくなってしまって結局はTPP的なお話があれよあれよと進んで循環型って何?みたいになるような気がします。
 もっと循環型社会の形成について考えた方が良いし、出来ることは進めて行った方が良くて、というのも、もし循環型社会の基礎が出来ていればTPP参加しても不利になるような話にはならないように思うからなのです。

 リサイクルって結構コストが高いんですけれども…

 なんでもかんでも経済で測るというのもナンセンスですから、何か別な形の幸福を感じられる社会の形成というのは難しいのでしょうかね。「大体」とか「一部の」ではなくひとりひとりが少しでも、という意味でです。

おなつ。

2014年11月20日木曜日

書評掲載のお知らせ10

船井総合研究所様の物流サイト、ズバロジ内【物流社長の本棚】にて書評の掲載を頂きました。
今回は【三国志の人間学】です。

こちらは本当に面白いです。
この著者もすごいです。
戦略・戦術のみならずWin-Winのような話を昭和59年に刊行された当著作にて紹介しています。
古本でしか入手できないかもしれませんが、とにかくお勧めです。

おなつ。

2014年11月10日月曜日

鉄道へのモーダルシフト

 先日、新聞にてトラック輸送から鉄道輸送へのモーダルシフトが進んできているという記事を見かけました。物流コストの低減とCo2の削減に効果があるそうですね。わたしの個人的な見解ではありますが、関東⇒関西などの長距離輸送については大いに活用した方が良いと思います。
 現在の国内物流について、およそ90%がトラックで行われているというのが実情であります。しかしながら、一人の人間で移動出来る距離及び時間には当然限界があり、これを超えてしまうといわゆるコンプライアンスや心身へ問題が発生してしまいます。そういった問題を起こさない為にも、長距離輸送については船舶や鉄道など、直接トラックを西へ東へ動かすよりも効率的かつ無駄の無い輸送手段が広がっていくと物流に関わる様々な問題が解決されていくはずです。時間指定の厳しい商品や緊急品などはトラックで運ぶ以外選択の余地はないですけれども…全てが必ずしもそういう品物ではないはずですから。

 こういった話をすると、トラックで運ぶお仕事をしている自社の荷主様が逃げてしまうのでは?と言われてしまいそうですが、実情としてある中型免許制度や業界全体のイメージによる深刻な人材不足の解消へと少しだけつながるのです。

 解消…と言っても感覚としてはちょっと難しいのですが…

 結局輸送する品物の総量に変化が無いとすれば、直接長距離で輸送していた品物が、鉄道拠点までの輸送となる為、長時間移動・拘束がまず減ります。すると納品した車両を次の仕事へ回せるようになり、輸送回転率(効率)が上がるので、1台の車両での輸送量を増やすことが出来ます。また、鉄道で輸送された貨物も別なトラックが積み込み配送を行うので、1台で輸送出来ていた貨物に対して2台必要になりますが、例えば西行きの貨物を鉄道に乗せ、西から届いた貨物を積んで運ぶ、というシステムが作られれば相当に無駄は無くなり、台数を増やすことなく今よりも多くの貨物を輸送することが出来るのです。

 かと言って、学者さんが言う運賃が下がる、ということでもないと思います。現在前年比で運賃が5%上がっている(全ト協調べ)そうですが、これは製造原価の上昇と僅かながらにでも利益の確保の為、業界が痛い思いをしながらの文字通り苦肉の策の結果であります。まだまだ、根拠のない不思議な低運賃は存在しておりますから、そういった不思議価格が一旦市場平均相場まで上がった後、少しずつ落ち着いて行くというのが大筋なように思います。物流効率が上がって人材不足が解消されたからと言ってすぐに運賃が下がるということはありません。課題はまだまだ多いのです。

 さて、よくわからない話しになってしまいましたが、我々運送事業者としては、そんなモーダルシフトの波にいかにして乗るか、ということになっていきます。荷主企業より長距離輸送を鉄道で…と要望された場合には、総輸送コストの提案力も必要ですが、鉄道で輸送した先の車両手配まで担保しなければなりません。その場合の安定した供給力と目に見えない部分の品質の確保というのは、わたしたちのような規模の大きくない運送業者にとっては苦心するところです。だからこそ、今後は情報とネットワークと品質がとても大事になってくるのです。

 とはいえ、これらは我々中小の運送会社のチャンスというよりも、大手運送会社にとってのチャンスです。多分。
 今後の動向にもしっかりアンテナを張って、いかに対応できるような形を作っていくかじっくり考えて行きたいものですね。本当は線路の限界と輸送量の限界と稼働時間の限界を考えると、実はそう多くの貨物を輸送出来ないんじゃないかな?とかこっそり思っていたりする程度で、全然よくわかってないんですけれど。

おなつ。

2014年11月4日火曜日

PDCAを回す

 ブログが開設された初期よりずっと喉に骨を刺したまま、一年半が過ぎてしまいました。と、いうのも、開設初期においてPDCAという単語を頻出させておきながら(人財育成書評The・Goalなど)まったく伏線を回収できずほったらかしになってしまったということです。
 実は、企業運営だけでなく私生活にとっても大切なPDCAについて、結構早い段階できっちり説明して、ばっちり心に残してもらおうと考えていたのですが、考えが全然まとまらず、簡単にきっちり説明するどころか、本が1冊書けるんじゃないかっていうくらい掘り下げてしまった為、結局何も出来ないままずるずるとここまで来てしまったのです。

 加えて、親の教えで「政治・宗教・野球はタブー」と言われましたが、もはや宗教すらPDCA…いや、PDCAが宗教なのかもしれないと思えてきてしまったため、公の場では口を閉ざす以外何も出来なくなってしまったという理由もあります。

 とか言いつつ何も言わぬまま終わるわけにも行かないので、恐る恐る簡単に説明します。

■P=PLAN(計画)
■D=DO(実施)
■C=CHECK(実施の評価検証)
■A=ACTION(改善案の検討)

 それぞれはこういったことの略です。
 ①何かをするぞ!(P) ②何かしたぞ!(D) ③どうだった?(C) ④じゃ、次はこうしよう!(A)
 
 企業や組織が動くというのは、必ず何かの目的があるので、その目的を達成するために計画が絶対に必要になるのです。およそ計画というのは漫然と行っていては達成できるものではなく(その程度のものであれば計画はいらない)、そこには改善、改良、成長など生産性を上げるための行為が必要になるケースが多いのです。なので、計画を立て、実行したら必ず検証し次に回すPDCAをより良い形に変えなければならないということですね。
 このPDCAサイクルが回るようになると、それはそれはもう企業や組織は活性化し、改善に改善を繰り返すわけですから(紆余曲折、迷走はあると思いますけど)同業他社との差別化にも繋がりますし、強くて柔軟な組織が作れるということですね。とても大事です。

 ま、この程度の説明にとどめておきます。

 わたしが「P」と言うと「ふざけるな、Dの質が大事だ!」という声が出てきますし、「D」と言えば「Pが全て!」「Cの検証システムこそ!」と言われ「C」と言うとP派とD派を敵に回してしまいますし、「A」というと「A…?」と、話にならなくなってしまうので、これ以上深入りはしないこととし、今回はわたしの喉に刺さった骨を抜くだけで勘弁願いたい次第です。
(PDCありきのA、AありきのPDCですからわたしがAを甘く見ているとかそういうのはありません)

 これは日常でとても役に立つのです。
 例えば、美味しいものを作ろう(P)⇒まずかった(D)⇒なんでまずかったのだろうか調べよう(C)⇒次は砂糖と塩を確認すべし(A) と、これだけでもう次は同じ過ちは起こさないわけですからね。
 最後の例えはいらなかったような気もしますが、とりあえずそんな感じでPDCAを回しましょう。回すことが大切ですし、回せる環境を作ることも大切なのです。

おなつ。