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2021年1月4日月曜日

2021年謹賀新年

 新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

 新型コロナウイルス感染症により散々な2020年でありましたが、ウイルスの猛威は衰えること無く、世界の脅威は続いております。緊急事態宣言含め、引き続き企業にとっては苦しい時間を余儀なくされることが予想されますが、終わりが見えないからこそ、一層気を引き締めねばならないと思う次第です。

 ことわたしからすると、2020年というのはメディアの愚かさが目立つことに加え、それに踊らされる人たちの多さに驚かされました。また、野党を中心に日本政治の稚拙な部分も多く露呈し、このような事態だからこそきちんとした情報、きちんとした判断が必要なのにも関わらず、中途半端な施策や的を射ない対応ばかりされたように思います。

 新年はどうなるでしょう。当然マクロな点での変化は無いでしょう。新型コロナウイルスが、今冬には昨対で一層の猛威を振るうこと等は小学生でも判ることだったはずですが、今更メディアは恐怖ばかり煽るだけできちんとした情報を流しません。きっと政治判断も衆愚的になるのではないかと考えます。ワクチンへの期待も高まりますが、mRNAワクチンの危険性もきちんと流すべきであり、つまりは必要以上にウイルスの恐怖を煽る反面ワクチンに対して楽観的になるように仕向け(経済的な側面への配慮もあるかもしれませんが)、中途半端に情報を流すのではなく、エビデンスに基づいたデータをきちんと流すべきだと考えています。

 「こうだからこう」「こうなるからこう対処する」「これはこれだけ危険」「これは安全」「そしてここへ向かう」という概略だけでも分かっていれば、わたしたちはみんなで同じ方向を向いて歩んで行けると思うのです。それが無いからみんな右往左往して、意見も変な形で割れたりするのです。

 本論に入りますと、企業も全く同じである訳です。取締役になって以来、わたしは【ビジョン】【ミッション】【理念】というものをよく意識するようになりました。テクニカルな財務分析や指標の管理も大事なのですが、企業体として一番共有しなければならないのは上記の3つなのではないかと思います。誰でもわかる、みんなが望める未来を指し示すことで、今必要な行動や対応を決めることが出来ますし、何のために判断したのか帰結すべき点を共有できるからです。

 わたしも役員になって10年が経とうとしております。序盤はかなり熱心に勉強をしたものですが、ここ数年はアウトプットに勤しんでいるわけです。しかしながら、なかなかに伝わらない。理念はお題目ではいけないのですが、浸透させることがとても難しい。これはいち経営者として情けない話なのですが、理念無くして企業価値は無いと思っているにも関わらず、ずっと苦戦をしています。また、昨年は中期ビジョンとなる方針を打ち出しました。ひとつひとつの活動に対しての動機づけを行い、それがどのように会社の価値になるのか示した文書を作成したのですが、展開力がどうにも弱く、こちらも空振りに終わったような感触があります。まぁ、わたしがぺーぺーなだけなんですけど。

 本年は、上記にあるよう社員の方々に、そして顧客の皆様へ会社の指針を示すべき一年であり、浸透させるべき一年にしたいと考えています。中途半端な噂や憶測は本来的に必要ではありません。わたしたちがどこへ向かっているのか、組織としてどうなりたいのかを共有すると共に、社員のみんなが社会への貢献と、自身の成長を感じることができるように少しでも理解を進めて行ければと考えています。

 今までと、これからは別物である。そうわたしはよく言います。これからを作るのは、今までの積み重ねであるとも言います。より成長できる組織へと導くためには、わたしたち経営に関わる者自身が成長しなければいけません。まずは近い人から巻き込んで、少しずつ巻き込まれる人を増やして、最後には組織が一丸となって同じ方向を向いて渦を作れるように、そんな大仕事の第一歩となれる一年を目指したいと思います。

 苦難はまだまだ多くあります。少しずつ削られてしまうこともあるかもしれません。でも、最後には勝ち残れる会社になりましょう。それは、たかが役員一人でできることではないので、社員一人ひとりの集まりである組織だからこそ為せるものであると、そういう考えをみんなで共有して一年を良きものにしていきたいと願います(弱)。

 こんなおなつでありますが、どんどん固いおじさんになっていくわたしですが、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。


おなつ。


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