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2014年3月13日木曜日

信賞必罰

暖かい陽気がようやく訪れたかと思えば、突き刺すように冷たい風が吹く日が来ます。春の訪れというのをなかなか体で感じることが出来ておらず、惰性で続く冬の延長線上にいるような。

天も増税におへそを曲げていらっしゃるのかも。

さて、先日社長の口から「信賞必罰」という言葉が出てきました。

この言葉は、あまりにも正当で、あまりにも重い。
しかしながら、組織を運営するには絶対に忘れてはならない事だと思っています。

これは(たまたま読んでた)六韜にも表現されていますので、ちょっと軽く説明を施した方が良いような言いたいだけなような、なんとなくネットや辞書にある意味だけでは言葉足らずなような気がするので、蛇足ではありますが補足させて頂きます。



文王「賞とは人を讃えるもの、罰とは悪を懲らしめるもの。そう理解はしているけど、私は一人を賞して大勢を良い方向に導き、一人を罰して大勢の悪を懲らしめたいと思っている。どうすればそうできるだろうか。」

太公望「賞を行うには<信>が必要です。罰を行うには<必>が貴ばれます。この二つに対して情に流されてはいけません。君主(トップ)が耳目に見聞するところ、信賞必罰を誤らなければ、君主の直接に見聞の及ばないところの人たちも、密かに悪を改め善に移るようになります。
<誠>とは天地神明まで通じるものですから、当然に人の心にも通じるわけです。」

すなわち、世にいう

信を持って賞を与え、
罰するべきは必ず罰する。

となる。

とても儒学的、倫理的なことですので「そういう教え」と解釈も取れますが、信賞必罰=<誠の基に成り立つ>という方程式による「極々道徳的な」論理だと言えるのではないかと思いますし「勧善懲悪」よりも基礎的であり本質的であり、深い。と思います。
そして、この信賞必罰という言葉は、行う側よりも受け手側がその意味を理解しないと、信賞必罰が意味を為さないものでもある。と解釈しておりますので、敢えて今回の記事を書きたいと思った次第であります。言いたいだけっていうのもまぁありますけれども。

おなつ。

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