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2016年7月30日土曜日

ポケモンGOのヒットについて

 ポケモンGOがすごい人気みたいですね。
 サービスが始まってから交通事故や不法侵入が増えた…等の社会問題に発展しているようですし、動きの読めない歩行者が増えているということですので、わたし達運送事業者も十分に注意しないと恐ろしい事故へと繋がりかねません。地域の防犯活動の中でも警察の方からも注意喚起を受けましたし、電車のホームでも「歩きながらのスマートフォンの使用はお止めください」というアナウンスに加え、電光掲示板にまで表記されていました。今後はポケモンの交換とかそういった所での問題も多く出てきそうだとか聞いています…ポケモンGOによって確実に、社会の一部に変化が起きているということですね。
 しかし、ゲームとかあまりやらないわたしが言うのもなんですが、この時代に来てここまでヒットを飛ばすゲームが生まれるとは思っていませんでした。わたしが一番驚いているのはそこなんですが。

 というのも、このゲームを開発したNiantic(確かGoogleの会社だったと記憶していますが)はIngress(イングレス)というゲームで世界中の大人たちを地味に魅了した実績がある会社だからです。このイングレスというゲームはGoogle Earth上を実際に歩いて移動し、青チームと緑チームが延々と陣地を取り合うゲームでして、文化的・宗教的・教育的な物体(看板とか碑とか公園とか)をポータルとしてユーザーが申請するものですが、①そのポータルを取り合い、②線で結び、③三角形を作って④その三角形の中の人口の数を競い合うというマニアックなものなんです。漫画『聖☆おにいさん』でも取り上げられていましたね。
 このイングレスは岩手県や、神奈川県横須賀市がいち早く観光や町おこしに取り入れ、今では町田市や大和市も活用しているようで、例えば横須賀では「イングレスの画面を見せると猿島への渡航費が割引になる」とか「ポータブル充電器無料貸し出し」などを行い、日本中からユーザーを集めたミッションデイというイベントを昨年開催しております。
 このゲームは、大人が本気を出して日本各地または世界各地を移動して場所を取り合う誠に非常識なゲームなのですけれども、こちらは良識ある大人がやるからこそ、さほど問題が起きていなかったのだと思います(夜間の不審者増とかそういうのは聞いたことありますけれど)。しかし、ここにポケモンという要素が加わっただけで、老若男女がドはまりし、社会問題へと発展しているわけです。

 わたしはポケモンのことはよくわかりませんが、イングレスにポケモンの要素を加えただけで、こんなにも多くのユーザーが出てくるのかと、驚いたわけです。

 以前、iPhoneが世に出た時、「既存の技術を組み合わせただけで作られた」ような話を見聞きした覚えがあるのですが、それに近い感覚といいますか、既存のA×Bが全く新しいものを生み出した、まさにイノベーションとでも言うのでしょうか、シナジーとでも言うのでしょうか。ともかくとんでもないものが生まれたんだなって。イングレスにポケモンを掛ける、そういう発想がどこかから生まれ、実現させたと言ってしまえば簡単に聞こえるかもしれませんが、わたしの感覚からすると相当にぶっ飛んだアイデアだなって思っちゃいます。

 ともあれ、まだまだ自分たちでも新しいものって作れるんじゃないか、意外と身近なところにとんでもないものが転がっているんじゃないかと。そういう可能性を諦めてはいけないのではないかなって、そういう事を強く思ったんです。
 先日、ある社員と、現場に於いて「こういうものがあったらもっと便利なのにな」という隠れたニーズやウォンツを探してみて、なんとなくそういうものを作っちゃったり出来ないもんかね。って話してたんだけど、本当に何かやってみようかなと、そんなことを今日この頃、ふつふつと考えているわけなんです。ふつふつ。

おなつ。